若松孝二が代表を務めていた若松プロダクションの黎明期を描いた前作「止められるか、俺たちを」。若松が愛知・名古屋に作ったミニシアターを舞台とする続編では、映画と映画館に吸い寄せられた若者たちの群像劇が展開される。
今では群馬の実家を手伝いながら退屈な日々を送るアユム(山田真歩)も、高校時代は女子だけで結成されたラップグループの一員だった。だが、ヒップホップ音楽に夢中だった仲間たちも卒業後は散り散りになってしまう。そんなある日、アユムはかつての仲間ミッツ(安藤サクラ)らと共に、再度一夜限りのライブを行おうと思い立ち……。